デビュー当時の名はかとき はじめ あるいは かとき すなを。同人作家時代は本名の加藤一の表記もみられた。
雑誌連載企画『ガンダム・センチネル』のメカニックデザインで一躍脚光を浴び、特にSガンダムは現在でも人気が高い。機動戦士ガンダムシリーズのメカデザインの二次創作(カトキ版)[1]、また近年は同シリーズのプラモデル(ガンプラ)のデザイン監修として有名。メカニックデザインが中心ではあるが、『ガンダム・センチネル』などで、キャラクターデザインも手がけることがある。CG作品集『GUNDAM FIX』などイラストレーターとしてもいくつかの誌面イラストレーションやパッケージアートを手がけているほか、『GUNDAM FIX』から派生した塗装済完成品フィギュアシリーズ『GUNDAM FIX FIGURATION』の監修・プロデュースを担当するなど、単にアニメーションのメカデザイナーの枠だけには収まらない、多彩な活動を行っている。活動の場をプロに移してからはリアル志向のメカ・人物以外の画風を披露する事は稀だが、同人作家時代は『超時空要塞マクロス』のオペレーター三人娘の水着カット等を描いた事もあり、その芸の幅はパブリックイメージよりも実は広い。
ガンダム関連で、大河原邦男と比べられることが多い(主役機デザインコンペで『Vガンダム』は採用されたが、続く『Gガンダム』『ガンダムW』では大河原邦男のデザインが採用された)。本人も気にしているのか、デザインのアンケートをとったりしたこともある。
実は料理が得意で、彼の作る夜食は絶品だとも言われている。
同人時代はネタとして女装癖のマゾというキャラ設定が宛がわれていた。
作風
現実の銃器や航空機、宇宙船などの特徴を巧みに採り入れた、精密で情報量の高い工業製品的なメカデザインを得意とするとされている。しかし過去に携帯電話やマウスなど実際にインダストリアルデザインを数回行った事があるが、どの製品も実用的な人間工学などへの配慮が欠けていたためか良い評判は得られなかった[2]。 漫画家の吉崎観音、作家の福井晴敏、イラストレーターの新川洋司等は彼のファンを公言している。柳瀬敬之や藤岡建機など彼の作風の影響を受けたデザイナーも数多い。
カトキ立ち
大河原邦男の「ガワラ立ち」と呼ばれるロボットの設定画における典型的なポーズに似た概念として、カトキハジメの設定画のポーズは「カトキ立ち」と呼ばれる。彼の描くロボットの設定画では、両脚を肩幅程度に開き、左足の爪先を画面の右斜め下方向、右足の爪先を画面の左斜め下方向に向け、軽く両肘を曲げて拳を握り、胸を張っているポーズしか描かれない。この時の視点は真正面ではなく多少横にズレた位置であり、ロボットの顔はいわゆるカメラ目線である。カトキハジメの設定画に限らずアニメのイラストやプラモデルのディスプレイに於いても広く用いられている。ちなみに本人は「カトキ立ち」について「(ロボットが)最もスタイリッシュに見える素立ち姿として」考えたものであるという。
カトキ版(ver.Ka)
『機動戦士ガンダム』など既存作品に関するイラストの内、その本来の設定イラストや劇中イメージとは異なり、カトキハジメが作品内の歴史や系統を重視し「本来こうなるべきではないか?」といった主観に基づき描いた二次創作物を「カトキ版」・「ver.Ka」(version Katoki)と呼ぶ。
「ver.Ka」という名は、B-CLUB製のガレージキットで用いられた(当初は「ガンダムセンチネル0079版」として発売予定だったが、当時センチネルの版権の関係でバンダイとモデルグラフィックスが揉めていた為にこの名称が使えなかった故の名称であった)のが発祥であり、そのヒット以後ファンの間で定着した事から、バンダイのマスターグレード(以下MG)シリーズやGUNDAM FIX FIGURATION(以下GFF)でも使用されている。『ガンダムセンチネル』連載当時の読者投稿ページにおいて、彼のコメントを示すものとして「(Ka)」という表記が用いられていた為、連載終了後にそこから発展したものであると考えられる。
バス ブラックタ アセアン 水辺の旅 ルコギ プルメリア リッチシ チョック タンク スクーター ナベル ジャポニ ドラル 朝ごはん はばね 忍耐最適 ファイリン バキュー ソネット ローマ わこう オート パナ フェレット ハイム 虹のパノ スケジュ ユーカリ オパール オリジ キャラバン ハット テロロ ケーオー オフセ ちぎれ雲 レース なかせん 相合傘人 テーブル リスク ビップ イースト ミルク オーライ トラン スネーク ネグレクト オート キネシ
この流れをくみ、公式的な商品にその名を使用されたイラスト群のみを「カトキ版」ととらえる考えもある。[要出典]具体的には『ガンダムセンチネル0079』に掲載されたガンダム及び機動兵器群、プラモデルHGシリーズ(HGUCではない)のインスト用イラストに描かれたガンダム及び機動兵器群、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』においてポスター、雑誌等で描かれたガンダムGP-01及びガンダムGP-02、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz劇場版』バンフレットに掲載された「アーリーモデル」と称される5体のガンダム 、MG Ver.kaシリーズのためにリデザインされたクロスボーンガンダム及びユニコーンガンダム などがそれである。この考えはバンダイの商品に準拠しているため、新たな商品の発売毎にカトキ版は追加されてゆくことになる。
ガンダムシリーズ作品
アニメ作品
機動戦士ガンダムΖΖ
かときはじめ名義、アニメデビュー作。『機動戦士ガンダムZZ』のメカデザイナー対談で、出渕裕から「作中自分のメカの扱いにどう思っているのか」と問われ(放送当時はZZの)「存在自体が許せなかったのでどうでもいい」と答えていた。別にガンダムシリーズが嫌いというわけではなく、『∀ガンダム』では、自分から参加を望んだ(が、かなわなかった)。
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
機動戦士Vガンダム
機動武闘伝Gガンダム
新機動戦記ガンダムW
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動新世紀ガンダムX
機動戦士ガンダム第08MS小隊
SDガンダムフォース
MS IGLOO
雑誌展開
Ζplus G.U.N.D.A.M.システム(モデルグラフィックス別冊『Project Ζ』表紙)
設定協力・画稿、かときすなを名義、実質的デビュー作
ガンダム・センチネル
設定画稿・模型・漫画、かときはじめ名義
ガンダム・センチネル0079
設定画稿・模型、かときはじめ名義
機動戦士クロスボーン・ガンダム
設定画稿
GUNDAM FIX
イラスト
機動戦士ガンダムUC
設定画稿・メカニックデザイン
トニーたけざきのガンダム漫画?
「シャア専用ボール」メカニックデザイン
立体物
ビームライフル
Vガンダムのなりきり玩具アイテム。玩具用のハイディテール画稿が存在する。
GUNDAM FIX FIGURATION
ZEONOGRAPHY
共に全アイテムのコンセプトデザインならびに監修
ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー(HGUC) シリーズ
マスターグレード(MG)シリーズ
共に一部を除いたアイテムのコンセプトデザイン
マスターグレード・Ver.Kaシリーズ
全アイテムの監修とコンセプトデザイン
ゲーム
機動戦士ガンダムSS版
機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙(バンダイ)
機動戦士ガンダム 戦場の絆(ハーモニー・オブ・ガンダム)
その他のグッズ類
劇場版機動戦士ガンダムLDジャケットイラスト
ファミリーソフト機動戦士ガンダムジャケットイラスト
エンジェルジグソーパズル機動戦士ガンダム0083
エンジェルジグソーパズル機動戦士Vガンダム
バンダイカードダスフュージョン戦記ガンダムバトレイヴ
アニメーション作品
機動警察パトレイバー2 劇場版
機動警察パトレイバー WXIII
ケロロ軍曹(OPスタッフ、第38話・第73話絵コンテ)
超劇場版ケロロ軍曹(メカデザイン)
ザ・コクピット(メカデザイン)
N・H・Kにようこそ!(第24話デザインワークス)
音速雷撃隊
※デザインが世の中に出ていないが機甲戦記ドラグナーのリフターやドラグナー改修機のデザインコンペに参加している。(ドラグナーのLD-BOXに注釈コメント無しだがラフ画が掲載されている)
※超劇場版ケロロ軍曹に関しては、架空の(現実には発売されていない)ガンプラとして劇中に登場するジム・スナイパーカスタム Ver.Kaのリファインデザインも担当している(後にそのデザインをGUNDAM FIX FIGURATION用に一部修正して流用している)。
雑誌展開
6億kmの燐光
灼熱の竜騎兵 RED HOT DRAGOON(著:田中芳樹、富士見書房・月刊ドラゴンマガジン1988年5月号-10月号)
立体物
オリジナルドール KATOKI DESIGN momokomono(PetWORKS)
イメージセンサーマウス M-MAPP1KHシリーズ(エレコム)
完成品フィギュア"KERORO FIX FIGURATION"
全アイテムのデザインと監修を担当
福井晴敏6ステイン付属ピンズ
ゲーム
グラディウスII
X68000版の説明書用イラスト(かときはじめ名義)。
電脳戦機バーチャロンシリーズ(セガ)
メインメカニックデザイン
CGスタッフの一人である尾崎弘一は、セガに入社する以前に『ガンダム・センチネル』のフォトストーリーで使われたSガンダムのスクラッチビルド作品を制作した人物であり、その人脈からカトキの起用が決まった。
がっぷ獅子丸の著作には(一応名称の一部に伏せ字をするという配慮がなされていたが)デザイン中に逃亡したと書かれており、(あくまで冗談として)ルーツの黒人奴隷のように足の指を切り落とせばいいのにという旨のコメントがされていた。
スーパーロボット大戦シリーズ(バンプレスト)
超機大戦SRXやヒュッケバインなどを中心としたパーソナルトルーパーのデザイン
ポリスノーツ(コナミ)
メカデザインの他、スペースコロニーや月面基地などの美術設定を担当
超攻合神サーディオン
メインマシンの内2体(他は森木が担当)のデザインを担当。後に版権イラストになるサーディオン自体の図版も担当した。
ファンタズム・アドベンチャー(TRPG)1990年、大日本絵画発行のTRPG。本文中の種族・モンスターのイラストを担当している。
WAVEガレージキット 1/100ウォーカーギャリアパッケージイラスト
2007年シーズンのSUPER GTに出場していたBANDAI DUNLOP SC430のカラーリング。[3]
^ 河森正治氏デザインの機動戦士ガンダム0083前半の主役機であるガンダム試作1号機もカトキ版として二次創作しているが、オリジナルである河森氏の試作1号機について「デザインはあまり好きじゃないけど」「(カトキハジメの主観で)メカデザイナーの自己満足であってファンは喜ばないと思います。」とコメントをしている(キネマ旬報別冊 動画王Vol.05 1998年6月10日号)。
^ ガンダムの原作者富野由悠季監督からはカトキハジメのデザインに関して「旧来のガンダム的なものに汚染されちゃってる」「オーバーデコレーションにしかならない」と酷評され、∀ガンダム(同富野由悠季監督作)にカトキの方から参加の意向を伝えたものの断られた(『聖戦士ダンバイン・ノスタルジア』富野由悠季vs湖川友謙対談)。
^ 第5戦からガンダムカラーとなり、エントリー名は「BANDAI 00 DUNLOP SC430」となった。